過失割合と過失相殺

交通事故が発生し、被害者、加害者ともども無制限の保険に加入していても、加害者が被害者の損害分を100%支払う、ということはありません。どのような事故であっても加害者側はもちろん被害者側にも過失が生じます。では実際にはそれぞれ過失をどの程度負担すればよいのでしょうか。このような場合、加害者側と被害者側との間で過失の割合を示すものがあります。これを「過失割合」と言います。よくニュースで「過失の割合が7対3」など報じられるものがそれに該当します。なおそれぞれの過失の割合は基本的にこれまで過去に発生した同様の事故の判例を参考に決められます。詳しく知りたい場合は、書店などで「民事交通訴訟過失相殺率の認定基準」という本をご覧になってみてください。この本で過去の事故及びその時の過失の割合について判例を調べることができます。次は、過失の割合が決まるとこの割合に従って加害者側から被害者側に損害賠償を行います。このとき加害者の支払い分から被害者の過失分を差し引くことを「過失相殺」と言います。例えば、交通事故の過失の割合が8対2で、被害者側の損害額が100万円とした場合に実際に加害者側から支払われる損害賠償額は80万円となります。